コレステロールに善悪などない!
2020/11/23
健康診断で善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)の数値を気にする人は多いと思います。
糖尿病という血液が糖質で汚染される症状を克服した経験から言うと、
コレステロールに善玉も悪玉もありません。
そもそもは、血管が詰まって亡くなった人の血管を開いてみたらコレステロールが溜まっていたから
「悪玉」と区別し始めた『結果』に過ぎません。
コレステロールからしたら「冤罪」に巻き込まれたようなものです。
コレステロールはその役目を忠実に果たしているだけです。
一般的に、悪玉コレステロールの値を正常範囲値にしようとクスリを処方する医者が多いですが、
悪玉コレステロールを排除したところで善玉コレステロールは増えません。
むしろ善玉コレステロールの機能も低下します。
私がなぜそう断言するのか。
コレステロールが私たちの身体の中で如何に大切な役割を担っているか、分かりやすく説明します。
コレステロールはどこに溜まるのか
コレステロールは、血管の傷があるところに溜まります。
糖尿病はもちろん、結晶化した尿酸が血液に流れ込む痛風も、
ストレスが発端の活性酸素によってコンペイトウのようになった赤血球もそうですが、
体調不良を訴えている身体に流れる血液は、その汚染物質によって血管の内側をガシガシ傷つけています。
身体としては、傷を放置するわけにはいきません。傷を治す必要があります。
そこで登場するのがコレステロールです。
コレステロールはいつも血管内の傷を探してパトロールし、傷を見つけたらその身を挺して保護する、
救命救急隊のような存在です。
上の画像で、LDL(悪玉)が溜まっているところの血管には傷があると考えてください。
コレステロールは、傷を埋めるように張り付きます。
ちょうど絆創膏をイメージすると分かりやすいと思います。
宿主(人間)が、血液をキレイにして血管を傷つけないような生活をしてくれれば良いのですが、
一日3食ジャンクフードだと、コレステロールが張り付くそばから新しい傷が増え続けます。
傷がつく➡コレステロールが張り付く➡その上からまた傷がつく➡その上にまたコレステロールが張り付く
絆創膏を重ねばりするようにコレステロールがどんどん積みあがってしまいます。
それで血管の内側を狭くしてしまい、血流に支障をきたして結果、詰まるわけです。
確かに血管を詰まらせたのはコレステロールですが、原因は血液が汚いまま放置した宿主にあります。
コレステロールは血管の傷をカバーする役目を持っていること、お分かりいただけましたか?
以下にブドウ糖の顕微鏡写真を載せます。
こんなガラスを砕いたようなトンガった結晶が血液に混じっていたら、
血管内膜がキズだらけになるのも当然ですね…

ブドウ糖(グルコース)結晶①

ブドウ糖(グルコース)結晶②
コレステロールはどこから来てどこへ行くのか
コレステロールは肝臓から来て肝臓に帰ります。
コレステロールは肝臓で浄化リサイクルされます。
血管の内側が過度に傷つけられない健康な代謝をもつ身体では、
肝臓から来たコレステロールが傷口をカバー➡傷がふさがる➡勝手にはがれて肝臓に戻る
というサイクルが保たれます。
コレステロールに善も悪もないと私が断言するのは、こういうことです。
健康診断の数値から言えば、私が糖尿病と診断された時はコレステロール値が異常でした。
善玉(HDL)が極端に低く、悪玉(LDL)が超絶高い。
ところが、高血糖が改善されコントロール下にある現在は、まったく問題なしです。
もちろんクスリは一切使っていません。
日々のバイタルチェック(血液と心電計)で確認していますから、なんの懸念もありません。
冒頭に述べたように、クスリを売るのが仕事である医者の言うことを聞いて、
強制的に悪玉コレステロールの値を強制的に下げたところで、なんの解決にもならないのはお分かり頂けましたか?
血圧のところでも書きましたが、数値を下げるためだけにクスリを使うのは良くないと考えます。
バイタルの適正値というのは一般化できるようなものではなく、人それぞれ違って当たり前です。
コレステロールひとつ取っても、昨日書いた「沈黙の臓器」肝臓が分泌&リサイクルに深く関わっています。
悪玉(LDL)の値だけ下げるクスリが、肝機能に負担をかけるであろうことは予想に容易いですよね。
健康診断でコレステロール値に異常が認められた人へ。
それは血液が汚れているということですから、血液を浄化する生活習慣に切りかえるタイミングです。
セルくれんずにそのスイッチ切り換え、お手伝いさせて頂けませんか?
お問合せお待ちしております。