埼玉にある水素サロンセルくれんず|健康診断シリーズ②高血圧の薬
2021/04/02
『医者が飲まない薬、受けない手術』(宝島社)より
以下、抜粋☟
高血圧の治療は減塩指導とあわせて投薬をするのが一般的だが、
医師の正しいコントロールが重要と説くのは総合内科専門医、循環器専門医の池谷敏郎医師だ。
「とくに高齢者では動脈硬化が進んでいることも多いですから、
全身の血流を維持するためには、ある程度は高い血圧が必要ということもあるのです。
それを薬で無理に下げてしまうと、思わぬ事態を招くこともある。
脳に血が巡らなくなったら死の危険があります。
医師は薬の種類、量、服用する時間などを、
患者一人ひとりに合わせてコントロールする必要がある」
さらに、長年にわたり高齢期医療にも携わる内科医の長尾和宏医師が次のように補足する。
「私の知るケースでは90歳を超えた患者さんにβブロッカーのテノーミン50という
かなり強い降圧剤を投与した結果、亡くなった例があります。
また、2016年には、糖尿病患者の血圧を120/80mmHg未満に下げると総死亡率が上がるという研究報告も発表されました。
血圧は、単に数値だけを下げればいいというものではないのです」
薬で無理に血圧を下げれば、身体全体の「血の巡り」が悪くなる。
とりわけ脳や目、腎臓は血流不足に敏感な臓器で、とくに高齢者などでは、
薬で血圧を下げすぎた結果、これらの臓器がダメージを受けてしまうことがあるのだ。
脳への血流が悪化すれば、脳梗塞や認知症のリスクも上昇する。
また、ある現役医師は
「白内障や緑内障のお年寄りに降圧剤の服用者が多いことは知られた話です」
と話してくれた。
ところで、高血圧の薬といえば、2013年に発覚した
ノバルティスファーマ社のディオバン事件が記憶に新しい。
ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)に分類されるディオバンという薬が、
降圧効果以外にも、ほかの薬に比べて脳卒中、狭心症、心不全などを
大きく減らせる効果があるとの優位性を示した論文のデータが、
製薬会社主導で捏造されていた。
総合内科専門医の大竹真一郎医師は、
「もちろん、製薬会社がインチキな論文を作ったことは大問題なのですが、
そのデータを鵜呑みにして使う医者が多かったことも問題です」
と、安易に新薬をありがたがる医師の姿勢を指摘する。
~中略~
ARBなど最新の降圧剤は薬価が高いだけで、
古くからあるクスリとくらべて寿命を延ばす効果があるわけではないのです。
以上、抜粋ここまで
医療は紛れもなくビジネス。
儲けたい病院があって、患者はその顧客。
薬をたくさん出す医者を「良い医者」だと勘違いしている患者も大いに悪いが、
クスリという商品の欠陥を「副作用」としてごまかす医者、
挙句の果てにはエビデンスを捏造してまで高薬価のクスリを卸す製薬会社、
どちらも悪徳商法と思ってOKですね。
最近は、予防接種(ワクチン)でのアナフィラキシーショックのように
ワクチンとショック症状の因果関係を認めず、
(因果関係が認められなければ制度があったとしても絶対に保証などされない)
クスリを使用したその人の体質に責任を押し付けるような、
「副反応」という言葉も使われるので注意警戒が必要です。