埼玉にある水素サロンセルくれんず|不定愁訴シリーズ②風邪のクスリ|前編
2021/04/09
「医者が飲まない薬、受けない手術」(宝島社)より
以下、抜粋☟
《症状を押さえつけると治るのが遅れる》
誰にとっても他人事ではない風邪。
仕事で寝込んでいられないときなどには、病院に駆け込んで薬を処方してもらう人も多いだろう。
また、街の薬局にもさまざまな種類の風邪薬が並ぶ。
しかし現在では、処方薬、市販薬を問わず風邪薬にはデメリットのほうが多いというのが多くの医師の見解だ。
総合内科専門医の大竹真一郎医師が、次のように解説する。
「病院で出されるPL顆粒という薬には、鼻水止めと、
のどの痛みをやわらげて熱を下げる解熱鎮痛の成分が入っています。
市販の総合感冒薬は、そこにさらに、せき止めの成分が入っていることが多いですね。
『風邪はせきから?』と宣伝している薬にはせき止めの成分が多く入っていて、
『鼻から?』なら鼻水止めの成分、『のど』や『熱』なら痛み止めや
熱冷ましの成分が多く入っているということです」
しかし、それらの症状を薬で無理矢理に抑え込むことは逆効果なのだという。
大竹医師が続ける。
「鼻水やせきや熱が出るのは、体内から悪いウイルスを追い出そうとする生体防御反応なのです。
それらを抑え込む薬を飲むのは、治ろうという体の働きを邪魔して治癒を遅らせるだけです」
総合内科専門医、循環器専門医の池谷敏郎医師も、次のように語る。
「風邪薬は、あくまでも症状を抑えるための薬で、根本的治療の効果はありません。
それどころか、症状を無理に抑え込むことは、人体の理にかなったメカニズムを崩すことになります。
普通の風邪なら、発熱や鼻水、せきなどはウイルスを追い出すために必要な反応なのです」
風邪を引き起こしているのは約200種類のウイルスで原因となる種類は毎回違う。
いまのところ、すべてのウイルスに効く薬は開発されておらず、大竹医師は
「そもそも、風邪は薬を飲んでも飲まなくても1週間ほどで治ります」という。
「風邪の諸症状は“ウイルスが入ってきたからしんどい、休んでくれ”という体のサインです。
こじらせてもいいから、どうしても無理をしないといけないという場合に限って、
風邪薬に頼るのも仕方ないかもしれませんが、最良の薬は休息です。」(大竹医師)
以上、抜粋ここまで☝
後編につづく。。。