埼玉にある水素サロンセルくれんず|不定愁訴シリーズ②風邪のクスリ|後編
2021/04/12
風邪薬について、前回の前編にひきつづき後編です。
「医者が飲まない薬、受けない手術」(宝島社)より
以下、抜粋☟
熱を下げる、痛みや炎症を抑える、せき・くしゃみ・鼻水止め、
痰を切るなど、多種多様な成分が配合されている総合感冒薬は、
風邪のいろいろな症状に1剤だけで効果を発揮する利点がある一方、
必要ない成分までも体内に入れることになる。
前出の池谷医師は、風邪薬、とくに総合感冒薬が諸症状を緩和するメリットよりも
副作用のデメリットのほうが大きい場合が少なくないとして、次のように語る。
「総合感冒薬に含まれる解熱剤は胃を荒らすし、
鼻水止めは眠気を誘う作用があります。他にも副作用はいくつかあり、
なかでも最悪なのが、皮膚や粘膜の過敏症である
スティーブンス・ジョンソン症候群の合併症です。
私は医学の知識を得てからの数十年、風邪薬は飲んだことがありません」
スティーブンス・ジョンソン症候群の初期症状は発熱、咽頭痛など、
風邪に似ているため、気づかずに総合感冒薬を飲んで重症化させてしまうケースがあり、死亡例も報告されている。
~中略~
科学的根拠にもとづいた医療を信念に、地域密着型の総合医療、
家庭医療に携わる名郷医師も
「総合感冒薬は“いらない薬”の代表格です」と斬る。
「市販の総合感冒薬の場合、5~6成分、
多いものだと10成分前後が配合されていることもありますが、
薬の成分を何種類も体内に取り入れれば、
それだけ身体に負担をかけることになります。」(名郷医師)
基本的にすべての風邪薬は対症療法であり、風邪を治す効果はない。
あるのは、その場の症状をいくらかラクにする効果のみだ。
その事実をふまえて、名郷医師に「風邪薬の上手な使い方」を聞いた。
「せきがつらいならせき止め、
鼻水がつらいなら鼻水止めと、
そのときにいちばんつらい症状に合わせた薬を
ピンポイントで使うことをおすすめします。
いろいろな成分を詰め込んだ総合感冒薬は、
治りもしないうえに、非常にムダが多いのです」
以上、抜粋ここまで☝
薬に使用に関して、たいていの人が陥っている間違いが、
「風邪をひきそうな感じがするから、その前にクスリを飲む」こと。
上述のように、クスリは『対症療法』です。
症状をマヒさせ感じなくするだけ。
その症状すらないのにクスリを飲むのは、
身体にとって非自己である異物、
化学物質を取り込んでいるだけでデメリットしかありません。
それで「事前に薬飲んだから風邪をひかなかった」と思っているなら、
風邪薬の箱の中身をラムネ菓子にすり替えても風邪はひかないかもしれませんね(笑)
これをプラセボ(偽薬)効果といい、薬剤の臨床試験の研究などで用いられるやり方です。
もしご家族に、予防として風邪薬を常用している人がいたら、
ぜひ中身を無害なものにすり替えることをおススメします。