埼玉にある水素サロンセルくれんず|激安卵が私たちの口に入るまでの真実
2021/07/05
「“安い食べ物”には何かある」南清貴・著(三笠出版)より
『卵は安い』というイメージを実現するために…
「密飼い」といって、ニワトリは超過密状態で飼育されている
「密飼い」と併せて「ウインドウレス鶏舎」という、窓のない鶏舎もある。
窓をなくして日照時間を光でコントロールし、
ニワトリに一日の長さを勘違いさせ、
17時間サイクルで卵を早く産ませて生産効率をアップさせている。
劣悪な飼育環境では、ニワトリはストレスから病気に罹りやすくなり、
とたんに鶏舎全体に広がってしまうリスクがある。
病気にさせないために、抗生物質を使用する。
あらかじめ抗生物質をエサに混ぜて、病気を防ぐ。
その卵を食べている人間にも、当然、抗生物質は移行している。
最近、病気やケガで病院に行っても、抗生物質が効かない人がいるのは、
このようなことも一因だろうと考えられる。
卵の色にだまされてはいけない‼
パプリカパウダーや合成着色料をエサに入れているため、
黄身が濃く見えるに過ぎない。
品質のいい卵の黄身は、薄い山吹色やレモン色をしている。
「黄身の色が濃い=中身も濃い」というわけではない‼
「ビタミンE入り」とうたっている卵もあるが、
そのビタミンEは化学合成されたもの。
それが身体に蓄積することの危険性を指摘する人もいる。
卵は本来、良質なタンパク質。
1パック100円の卵など、本来ありえない。
その安さの代償が何かを知って、食べるなら安全なものを選びたいもの。
もう一つ知っておきたいのは「液卵」のこと。
安い総菜や弁当、一部の外食で使われている卵の多くは、
調理場で割っているわけではない。
すでに液体になった液卵が使われているのだ。
卵は機械で割られ、リッター単位で売られている。
外国から輸入されている液卵もある。
卵は割らなければ冷蔵庫で保存できるが、
一度割った卵が同じように保存できるだろうか?
当然そのままでは持たないから、
腐らせないために食品添加物を入れている。
その栄養は、殻の中の卵とは比べ物にならないほど酷いのは言うまでもない。
こういう卵を食べていると、
アレルギーになりやすいと言われている。
実際、卵アレルギーだとされている子どもに、
本当に品質の良い卵をポーチドエッグにして食べさせたところ、
アレルギー反応がでなかったという実例がある。
もちろん、真っ正直にいい卵をつくっている生産者もたくさんいる。
スーパーで良さそうな卵を買ってみて、
生産者の名前をネットで検索してみると、
どんなふうに作っているかがわかる場合もある。
卵の生産方法は本当にいろいろあるので、
そうやっていくつか試しながら、選ぶ価値のあるものを探してみるのが良いだろう。