埼玉にある水素サロンセルくれんず|健康診断シリーズ①生活習慣病の薬
2021/04/01
『医者が飲まない薬、受けない手術』(宝島社)より
※私個人としては医師に処方される「くすり」は“クスリ”だと考えていますが、
書籍の記載通りに抜粋しているので“薬”としています。
以下、抜粋☟
なぜ、生活習慣の薬を飲むのかといえば、突き詰めれば、
検査値を下げることで脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病の三大合併症などを予防して、
健康寿命を延ばすためだ。
ところが、クスリのなかには「検査値を下げるだけ」で、
寿命を延ばす効果が証明されていないものもある。
医療統計学を専門とする、新潟大学名誉教授の岡田正彦医師が次のように解説する。
「生活習慣病で薬を飲んでいる人、飲んでいない人を追跡した海外の大規模調査では、
ほぼ例外なく、それらの薬は総死亡率を改善しないという結果が出ています。
かなりの数の論文を読んできましたが、飲んで飲まなくても寿命が変わらないという薬がほとんどで、
中性脂肪を下げる薬に至っては、飲むと余命が短くなるというデータさえあります」
薬を飲めば検査値は下がる。
しかし、検査値を下げることと、寿命を延ばすことは、必ずしも一致しないのだ。
加えて、“基準値主義”というべき実態もある。
男女差や年齢、症状の程度など、患者個別の条件を勘案することなく、
検査値のわずかな異常だけで薬が出されるケースも少なくない。
「一生、おつきあいしていく薬です」と説明されることもあるが、
ほとんどの生活習慣病は、食事と運動によって検査値の改善が見込めるし、
減薬や断薬も十分に可能だと語る医師は多い。
メディアでのわかりやすい医学解説でおなじみの秋津壽男医師も、
「そもそも日本人は必要のない薬を飲みすぎています」として次のように説く。
「たとえば、肥満の人がやせると、インスリンの分泌量は変わらくても、感受性がよくなるのです。
その結果、血糖値も下がりやすくなります。
小さな頃からインスリン注射を打たねばならないⅠ型糖尿病や
遺伝による家族性高コレステロール血症、狭心症や肝臓病などの病気は薬が必要ですが、
不摂生が原因である生活習慣病の場合、薬は心がけ次第でやめられるケースがほとんどですよ」
自分にとって益の低い薬を知り、
生活改善で減らせる薬は減らす。
それが生活習慣病の薬との正しいつきあい方だ。
以上、抜粋ここまで