埼玉にある水素サロンセルくれんず|不定愁訴シリーズ⑤胃薬
2021/04/16
「医者が飲まない薬、受けない手術」(宝島社)より
以下、抜粋☟
《長く飲み続けると骨折のリスク》
現在、胃潰瘍や十二指腸潰瘍と診断されて処方される薬は主に2種類。
以前は処方薬だったが、ドラッグストアでも買えるスイッチOTC医薬品となった
ヒスタミンH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)と、
OTC化されていないプロトポンプ阻害薬(PPI)だ。
患者としては、病院で処方されないと手に入らないPPIのほうに
ありがたみを感じてしまうが、岡田正彦医師は、
PPIは使い方を間違えると危険な薬であると語る。
「海外の医学論文で、1年以上続けて服用すると骨折を起こす人の割合が22%、4年以上になると59%高まると報告されました。
これはPPIがカルシウムの吸収を妨げることに由来する副作用です。」
PPIが腸内環境を変えてしまう弊害も指摘され、
カルシウム以外のミネラル類や、たんぱく質などの栄養素も
消化・吸収が阻害される懸念があるという。
とくに高齢者では健康寿命を縮めるリスクが高くなるのだ。
PPIは、胃潰瘍では8週間、十二指腸潰瘍では6週間というように、
保険適応上の投与日数制限が設けられている。
ただし、維持療法として継続して少量を処方することは認められており、
結果的に長期の服用となっている患者も多い。
「しかし、病気の予防効果は証明されていません。
どのようなケースでも、PPIは8週間以内の使用にとどめるべきでしょう」(岡田医師)
~中略~
市販の胃薬はどうか。
ストレスで胃が痛く、市販の胃薬が手放せないという人も多いはずだ。
しかし、大竹真一郎医師は
「多くの場合、薬を飲んでもムダ」と結論づける。
「そもそも胃や腸は、何も病変がなくても痛くなったり不快な症状が出たりすることがある。
ちょっと食べ過ぎたとか、緊張したとか、その程度でもお腹が痛くなったりするでしょう。
そんなときには、どんなものでも信じて飲めば、多少良くなったりするものなんです。
いわゆるプラセボ効果ですね」
~中略~
「シャレにならない痛みならば誰でも病院に行くと思いますが、
市販薬を飲む場合って、そこまでのレベルじゃない時ですよね。
でも、ちょっとくらいの潰瘍なら、放っておいても治る場合が、けっこうあります。
人間の病気で、発生した瞬間から一生残るものなど数少ないですから」(大竹医師)
気になる症状でも、実際にはたいした病気ではなく、
自然治癒にまかせても問題ないケースはたくさんあるという。
「ちょっと胃が痛いな、というのもそうで、
その程度で市販の胃薬を飲むのはムダ。
昔からある家庭用の常備薬なども、気休めでしかないと思っています。」(大竹医師)
耐えられないような痛みが出たり、
原因のわからない不快感が長く続いたりするようなら病院へ行き、
処方される薬も長期の服用は避ける。
それが胃薬との正しいつきあい方だ。
以上、抜粋ここまで☝
胃痛と胸やけはしばしばセットで用いられるが、
そもそも、胸やけは病気なのでしょうか?
以前は認められなかったのに最近、病気として認められたものに「逆流性食道炎」があります。
それで消化性潰瘍薬の適応となり薬が処方されるようになりました。
胸やけは放っておいても、それ以上悪くなるものではありません。
不快感の軽減よりも、副作用のリスクを気にするべきです。
胃に不快感を感じたら、固形物を食べないファスティングで
胃酸のphや分泌量を適正に戻すように自分で調節するのが望ましいです。