埼玉にある水素サロンセルくれんず|診察室の本音|本当は効かない薬
2021/05/03
「医者が飲まない薬、受けない手術」(宝島社)より
【現役匿名医師座談会】
消化器外科医A(大学病院勤務)
整形外科医B(市中の基幹病院勤務)
循環器内科医C(中規模の市中病院勤務)
以下抜粋☟
ー薬についても多くの問題があるようですね。
C…ほとんど効かないとわかっている薬を処方していることには抵抗を感じるね。
日本の製薬会社の開発能力が低かった1970年代前半までは、
たいした臨床試験をやっていない薬も厚生省(現・厚労省)に承認されてきた。
昔からあるから何となく使うけど効果は疑問、という薬がいまもけっこうある。
患者の気休めにはなるけど。
B…飲んでも効かない薬なんていくらでもあるよね。
僕が出す薬であまり効かないと思うのは、ノイロトロピン(鎮痛剤)。
薬価は高いけど、副作用がないから誰に出しても害はない。
A…盛んなコマーシャルの影響か、最近はジェネリックを希望する患者も多いね。
C…有効成分が同じでも、有効成分の純度や、糖衣錠なら糖の成分だって違うのだから
「同じ薬」というイメージを強調するジェネリックの宣伝はデタラメもいいところだ。
B…確かに、実際に効き目は違うよね。
自分としては、命にかかわらない限り、処方薬でも市販薬でも薬は飲みたくないというのが本音。
風邪なんて寝ていたら治るし、頭痛もゴロゴロしていればそのうち消える。
C…医者にはそういう奴が多いよね(笑)
ー助かりたくて頼った病院や医療に、逆に命を縮められる場合もある。
患者としては、どうしたらいいでしょうか?
B…医者にかかるときの心構えで言えば、医者に好かれる患者になったほうがいい。
C…インターネットで調べて、大量の資料を持ってくる患者は嫌だね。
こっちはいわばプロの職人で、専門知識と経験から総合的に診断しているのに、
浅知恵で「私はこの病気なんです」なんて、ふざけないでほしいよ。
A…セカンドオピニオンは遠慮なく求めるべき。
しっかりと紹介状を書いてくれないような医者は、ろくでもない医者と考えていい。
B…それにはまったく同意。
セカンドオピニオンを求めるのは、医者を信用していないことにはならないから。
ーでは、よい病院選びのコツは?
B…最近流行りの病院ランキングは過信禁物。
というより、当てにならないと言っていい。
A…金を払って、この順位に載せると25万、ここは100万なんて話がある。
トータルで200万円を払えば地域で一番になる…なんてことを、
ドクターが吹聴していたよ。
C…よほど特殊な症例じゃない限り、自分が診察が受けるなら400床前後の病院がいいな。
あまり小さいところは不安だし、大学病院は研究にまわされそう。
B…市中病院でも手術が可能なありふれた病院で大学病院に行くと、
新人のデビュー戦にあてがわれる可能性もあるね。
A…400床前後だと地域の基幹病院クラスで、総合的・標準的な治療はできるし、専門的すぎることはやらない。
いろいろな科があるから、何か起きたときにはすぐ専門の科で診てもらえる。
まずそこで診察を受けて、心配なら大学病院でセカンドオピニオンをもらう。
結果が同じだったら、元の病院に戻ればいい。
それがいちばん"ハズレ”がないんじゃないかな。
以上、抜粋ここまで☝
2回にわたって投稿した、現役医師匿名座談会、いかがでしたでしょうか?
現役医師の本音がうかがい知れた内容だと思います。
ただ、文中にありましたが、医師は病気のプロ職人。
病院を使う際に失敗・損しないためには大いに参考すべきですが、
そもそも事故くらいでしか医療機関に縁がないと思っている私にとっては、
医療ジャーナリズムに関する膨大な情報の一つにすぎません(笑)
私の周りに多いのは、セカンドオピニオンに躊躇する患者さん。
病院を薬や手術を売る営業法人と考えれば、セカンドオピニオンを渋る医者は
他社に契約を取られたくない独占禁止法違反を犯しているようなもの。
消費者側としては当然「相見積もり」を取るべきです。
いつも悩んでいる人にはこう伝えます☟
『セカンドオピニオンはあいみつ!』
紹介状を書かない医者は、クロージング下手なポンコツ営業マンです。
そんなポンコツに営業成績をくれてやる必要はありませんから!
自分が損をしないように、使える権利は躊躇なく使いましょう。
そのためにも、自分はどんな権利を持っているのか知らないとね。