埼玉にある水素サロンセルくれんず|福田-安保理論|自律神経が白血球を支配している
2021/05/10
「薬をやめると病気は治る」安保徹・著より一部抜粋☟
免疫細胞である白血球は、血液の流れに乗って体内を移動しています。
このように体内を移動している細胞については、これまで自律神経の作用を受けにくいと考えられてきました。
しかし、私たち(※)の研究から白血球も自律神経の支配下にあることが明らかになりました。
※福田稔先生と安保徹先生
自律神経が内臓を調整するときに、
交感神経はアドレナリンを、副交感神経はアセチルコリンを分泌します。
私たちは白血球のうちの
顆粒球にはアドレナリン受容体が、
リンパ球にはアセチルコリン受容体があることを突き止めたのです。
受容体(レセプター)というのは、特定の物質を選んで結びつく性質があります。
交感神経が優位になってアドレナリンが分泌されると、顆粒球が増えて活性化
副交感神経が優位になってアセチルコリンが分泌されると、リンパ球が増えて活性化
実は、この
<交感神経-顆粒球>
<副交感神経-リンパ球>
というコンビネーションは、生物が安全に暮らすうえでたいへん理にかなったものです。
交感神経が優位になっている日中の活動時には、手足に傷を負いやすく、
傷口に細菌が侵入する機会が増えます。
このようなときは、サイズの大きな細菌を食べてくれる顆粒球にいてもらったほうが都合が良い。
反対に副交感神経が優位になっている夜間の休息時や食事時は、
消化酵素で分解された微小な異物が口や消化管からどんどん入ってきます。
夜間はサイズが小さい異物処理を得意とするリンパ球の出番になります。
夜間は、体内で細胞の入れ替えが活発におこなわれる時間でもあります。
一日の活動で壊れた細胞、老化して働きが悪くなった細胞、
ガン細胞やウイルスに感染した異常自己細胞を、リンパ球はマクロファージと協力して排除します。
体内では一晩に数万個のガン細胞ができるといわれますが、
リンパ球がガン化した細胞を除去しているおかげで、ガンにならずに済むのです。
以上☝
自律神経が白血球を支配しているということは、言いかたを変えれば、
自律神経を整えれば免疫力がアップすると言えます。
日中は活動し夜は寝る、シンプルですがこれが自立神経の基本です。
慢性的な寝不足、睡眠障害などはいの一番に改善する必要があると考えます。
日本人の多くは遺伝子レベルで「光感受性」のリスクを先天的に抱えています。
睡眠中に光を感じると、深い眠りから目覚めやすくなってしまうということです。
理想的なのは、カーテンを開けても真っ暗な部屋で眠りにつき、朝の陽ざしで目覚めること。
自律神経のスイッチがスムーズに切り替わります。
ベッドに入ったら、目を覆って温めるようなグッズを使うのもいいかもしれませんね。
自律神経を整えようと思ったら、まずは睡眠を見直しましょう。