埼玉にある水素サロンセルくれんず|牛乳が人間にとって完全栄養食品であるという嘘
2021/07/21
「『安い食べ物』には何かがある」南清貴・著(三笠書房)
「完全栄養食品」と言われ続けたためだろうか?
日本人にはいまだに根強い牛乳信仰がある。
その理由として、牛乳はカルシウムを豊富に含んでいるから、というものがあるのを聞いたことがある人も多いだろう。
体内でカルシウムを吸収するには乳糖を分解できなければならない。
ところが、日本人の85%は乳糖不耐性といわれ、乳糖を分解できる消化酵素を持っていないため、牛乳からカルシウムを吸収できない。
もう一つ、カルシウムが体内で効力を発揮するためには、マグネシウムが必要だが、牛乳にはマグネシウムが含まれていない。
これは牛の赤ちゃんがマグネシウムを必要としないからである。
そもそも、牛と人間では体の構造が違うのだから。
つまり、牛乳は牛の赤ちゃんにとっての「完全栄養食品」なのである。
考えてみれば当たり前のことではあるが。
イギリスの医学雑誌『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル』で、牛乳をたくさん飲んでいる人ほど寿命が短い、なおかつ女性では骨折が多いという調査結果が発表された。
ただし調査対象はスウェーデン人である。
さらには乳がんの発生に関与しているともいわれている。
これは牛乳の製造方法に問題がある。
知らないと驚くような話だが、ビジネスとして安い牛乳を売るには効率を上げ、牛に乳をたくさん出してもらわなければならない。
とはいえ、牛も人間と同じ哺乳類であるから、本来なら授乳中は妊娠しないもの。
ところが、妊娠しない期間が長いと生産効率が悪くなるのである。
妊娠しようがしまいが、その間、牛はエサも食べるし、場所も占領するわけで、維持費がかかる。
しかし、妊娠させて子牛を産ませれば、そのもまたビジネスになる。
だから、牛が乳を出している間も、人工授精によって妊娠できるようにしてしまったのだ。
今やほとんどの乳牛が、妊娠しながら乳を出している状況なのである。
これはとても不自然なことだ。
妊娠中、おなかの赤ちゃんを守るために、牛も人間と同じように女性ホルモンが大量に分泌される。
その女性ホルモンは、そのまま乳にも出てくる。
つまり異常なホルモン濃度の乳を搾って製品化しているのが今の牛乳だ。
ということは、安い牛乳を飲むことは、牛のホルモンを摂取することに繋がるといえる。
これが今、生殖器系のがんと関連しているのではないか?
安く大量生産された牛乳ではなく、素晴らしい酪農家に育てられた牛の搾りたての牛乳をありがたく飲むことには賛成するが、
ただ健康にいいから、となんの意識もなく牛乳を選び、闇雲に飲むものではないということだ。