埼玉にある水素サロンセルくれんず|冷凍食品に含まれる加工デンプンに注意
2021/07/30
「『安い食べ物』には何かがある」南清貴・著(三笠書房)より
今、冷凍食品は事実上、中国産のものがほとんどである。
中国産がすべて悪いというわけではないが、検査が甘いことは事実。
粗悪な商品もパスするし、管理も杜撰であることは否めない。
その代わり、価格は驚くほど安くなる。
冷凍自体は優れた保存法である。
冷凍食品でも良い食べ物はつくれるはずだが、それができていないのは、消費者が安さを求めるからだろう。
安かろう悪かろうを承知していながら安さを求めるのはタチが悪い。
冷凍食品への意識を消費者が買えないと、今後も儲けしか考えない悪質な業者がのさばることになる。
冷凍食品のパッケージの裏を見てみて欲しい。
食品添加物がずらりと並ぶ。不思議だと思わないだろうか。
冷凍食品は、温度を低く保つことで雑菌などの活動が抑えられ、長期の保存ができるというものだ。
本来、保存料は要らないはずなのだ。
どうして冷凍食品にそれほどまでに添加物が必要なのだろうか?
冷凍食品に多く含まれるのが「加工デンプン」である。
食品にとろみや粘りを出すなどの作用があり、パンやケーキ、スナック菓子にも使われている。
たとえば、冷凍のめん類には、かなりの量の加工デンプンが入っている。
デンプンならそれほど問題ないのでは?
と思う人も多いだろうが、天然と違って加工デンプンは危険性が指摘されている。
発がん性が疑われ、すでにEUでは使用が制限されているが、日本では制限がないどころか、食品添加物ではないという考えの人さえいる。
加工デンプンの「加工」とは、化学物質プロピレンオキシドをブドウ糖と結合させること。
プロピレンオキシドは、キッチンのスポンジなどに使われるポリウレタンの原材料でもある。
それが食品にも使われているのだ。
しかも、安定剤、増粘剤なども含めて「加工デンプン」と一括表示していいルールになっている。
できるだけ避けるか、食べるにしてもごく少量にしたいものである。
朝の忙しいときに作る家族の弁当に冷凍食品は重宝されているようだが、スポンジやポリウレタンを食べていると考えたら、子どもの弁当に入れるなどもってのほかである。
保存料や食品添加物を使わない冷凍食品もある。
小規模なメーカーが多いので、もし見つけたら購入という形で応援したいものだ。