2020/11/05
昨日に引き続き、糖尿病についてです。
前回は、糖尿病治療における「本音と建前」を書きました。
建前は、糖尿病は一生クスリと付き合わなければならない治らない病気。
本音は、患者に健常レベルのHbA1c値を目指せさせ、一生クスリが売れ続けるドル箱産業です。
(3年ほど前にある糖尿病専門医から聴いた話では、インスリン1本につき3万円が医者の懐に入るそうです)
「一生治りません」という医者は、患者を治すことではなく、クスリを売るのが目的です。
「治ります」という医者もいますし、私のようにクスリを使わず克服した人間もたくさんいます。
これから、私なりの糖尿病の解釈や、克服した方法を書きます。
当然、選択は個人の自由なので強制はしません。
ただ、命あるヒトとしてどちらが幸せなのか一度考えるきっかけになれば幸いです。
インスリンを知る
なぜ尿に糖がでるのか
糖尿病が判明するケースのほとんどは、その字の如く尿検査で「尿に糖」が出てからです。
あるいは血液検査で、血糖値とHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)に異常値が出てからです。
尿や血液に糖が出るのは、すい臓のランゲルハンス島β細胞から分泌されるインスリンしだいと言われています。
インスリンは血糖値を下げるホルモンです。
それでは、なぜインスリンで血糖値が下がるのか、その時、身体の中で何が起きているのか考えたことはあるでしょうか?
おそらくほとんどの人が、糖尿病の人でさえも説明できないと思います。
私はこれを真剣に考えてイメージできたから、糖尿病を克服できたと今でも思っています。
インスリンが糖分と何かしら結合・反応して血糖値を下げるわけではありません。
インスリンは細胞への入り口の扉を開ける鍵凸なのです。
一方、細胞には鍵凸を差し込む受容体(レセプター)という鍵穴凹があります。
つまり、「血糖値が下がる」ということは、
インスリンが細胞の入口のドアを開けて、糖質を押し込んで収納しているということです。
これが理解できれば、尿や血液にまで糖が溢れてしまう原因がイメージしやすくなると思います。
そうすれば自ずと次の3点に絞られてきませんか?
①細胞の受容体(鍵穴凹)に対して、インスリン(鍵凸)の数が足りない
②糖質を収納する細胞がキャパオーバー
③①と②の両方
①はインスリン分泌量の問題であり、②は「インスリン抵抗性」と言い換えられます。
糖分を詰め込める細胞のキャパは場所によって様々ですが、お腹とかお尻とかあご下とか、
脂肪がつきやすいとされているところほど大容量なのでしょう。
ここまで説明する医者も、稀にですがいることにはいます。
ただ私は、糖尿病の原因はインスリンだけでないと考えています。
対症療法であるクスリを売ることを考えれば「高いものは下げる」で充分なのでしょうが、
常識を疑う私は、そんなビジネスに命を削って協力するのは嫌だと思い、さらに調べました。
インスリンを分泌するすい臓のランゲルハンス島β細胞ですが、α細胞もあります。
α細胞からは「血糖値を上げる」働きをするグルカゴンが分泌されます。
私は、糖尿病には
④グルカゴンの過剰分泌
も関係があると思っています。
そう考えるに至ったのは、私が糖尿病を克服した方法にヒントがあるのですが、
具体的には、遺伝子分析を取り扱うようになったのがきっかけです。
私が遺伝子分析キット『IDENSIL』の代理店であるのは以前にも投稿しました。
私が知って欲しいのは、インスリンにしろグルカゴンにしろ、あらゆるホルモンの分泌に関して、
すべては遺伝子によって決まっているということです。
ですから、医者が言うところの「すい臓を叩いて刺激してインスリン分泌を促す」血糖降下剤や、
インスリン注射で添加したところで、その場限りの対症療法の域は出ないということです。
分泌遺伝子を持っていなかったら、いくら叩こうが、ない袖は振れないのです。
そして、インスリンの量・機能が問題ないとしても、グルカゴン大量分泌の遺伝子があったら
グルカゴンによる血糖値上昇に起因した糖尿病があってもおかしくないということです。
あくまで私の推測による可能性の話なので、なんのエビデンスもありませんが、
反証ができないなら頭の片隅に置いておくくらいは良いかもしれません。
『IDENSIL』では、インスリン分泌量とインスリン抵抗性の遺伝子リスクが判定されます。
ちなみに私の分析結果は・・・
▪インスリン分泌量➡最大リスク
▪インスリン抵抗性➡リスクなし
でした。
つまり、「分泌されたインスリンの機能は問題ないが、そもそも量がとても少ない」ということです。
同時に、自分の糖尿病の原因が先述①に近い可能性が高いことを認識しました。
そこから糖尿病克服へ的を絞ったアプローチを始めました。
『IDENSIL』では、私の筋肉タイプは瞬発力に秀でており、筋肥大に向いているということも判明しました。
糖質を収納する細胞の入口が小さい(少ない)のなら、筋肉細胞自体を大きくして、
入口を大きく拡げられないかと考え、ウェイトトレーニングを始めました。
ゴリマッチョに多い、肥大しやすい瞬発力に秀でた筋肉は、
その内部に糖質をグルコースとして蓄えておけるから、一瞬で大きなパワーを出せると聞いたことがありました。
特に身体の知識がなかったのに、それだけは割とはっきり覚えていたのは不思議です。
私の目論見は的中しました。
筋肥大の前に、それまでの不摂生で脂肪細胞に蓄えられた糖質から燃焼したのか、大幅に減量したのです。
その後、筋肉を分解してまで減量を進めてしまったら、ある朝起き上がれなくなってしまったのも、今となっては良い経験です。
最終的に、糖尿病と診断されてから7カ月で25kg(90㎏➡65㎏)の減量となりました。
表向き、糖尿病には4種類あると言われていますが、
その症状はどれも血糖値が高いことで共通しています。
私のように、血糖値が高い原因はある程度絞り込むことが可能だと思います。
そのツールとして遺伝子分析『IDENSIL』はもってこいです。
遺伝子リスクが分かれば、糖尿病の種類などどうでもよくなりますし、むしろ体質改善のプランが立てやすくなります。
罪悪感を感じながら食べて、インスリンで誤魔化す生き方よりも、
糖尿病をきっかけに「足るを知る」をわきまえた生き方に変えてみてはいかがでしょうか。
糖尿病を克服した今、言えること
“常識に縛られて医者に依存していた時より、毎日が自由で楽しいです”