腸内の浮遊層「日和見菌」を知る
2020/11/25
大人気マンガ「はたらく細胞」のスピンオフ「はたらく細菌」の第1巻で腸内環境が描かれています。
腸内環境が大事とはよく聞くけど、何がどう大事なのか理解している人は少ないと思います。
善玉菌と悪玉菌があり、善玉菌が多いほうが良い…善玉菌を増やすにはヨーグルト?というところでしょうか。
間違いではありませんが、100%正解ではありません。
腸内環境の良し悪しは善玉菌でも悪玉菌でもなく「日和見(ひよりみ)菌」が鍵を握っているのです。
ということが、マンガ「はたらく細菌」を読むと分かります。
私自身、善だ悪だという区別は人間が決めたことであり、必要だから存在しているのだから、
意識しすぎることはないとは思います。
一般的に理想的な腸内細菌は上画像のように、善2:日7:悪1と言われています。
悪ならどうしてゼロではなく、1割残すのか意味わかりませんが、そういう事らしいです(笑)
そして、どんなに健康的な食事を意識していたとしても、この理想比率をキープすることは不可能です。
「食べる」という行為を続ける限り、腸内では善悪の勢力図が常に変動しているからです。
勘違いしてはいけないのは、腸内勢力争いに菌の絶対数はあまり関係がないということ。
もちろん善玉菌も悪玉菌も増えるし減るのですが、
例えば、ヤクルトやR-1を飲んだところで、善玉菌をパワーアップさせることはあるかもしれませんが、
菌自体が爆発的に増えて勢力図を塗りかえるわけではないということを理解してください。
食べたものは、細菌を増やすのではなく、パワーアップさせる応援のようなものです。
善玉菌にしろ悪玉菌にしろどちらが、大多数を占める日和見菌をより多く味方に引き込めるかが最重要なのです。
マンガ「はたらく細菌」にも描かれていますが、
日和見菌は、ただその時点で優勢なほうに味方するのみです。
さっきまで善玉菌の味方だったのに、突然悪玉菌に寝返り敵になります。
腸内環境は、日和見菌しだいでコロコロ変わるということです。
ちょうど選挙で、政治に興味がない層の浮遊票を囲い込む動きに似ているのかなと。
日和見菌と一括りにしていますが、
日和見菌に分類されているだけで、様々な種類の菌が腸内には存在します。
なかでも衝撃的なのは、
日和見菌の一種『バクテロイデス菌』が認知症に深く関係していることが分かりました。
上の画像データによると、認知症の人はバクテロイデス菌が少ないとのことです。
バクテロイデス菌を活性化させるためには、難消化性オリゴ糖「フラクトオリゴ糖」が有効です。
大手メーカーからもフラクトオリゴ糖入りを謳った商品が展開されていますが、100%のものはなく、
精製され、他の添加物が混ざっているので、
認知症予防だけを考えてのフラクトオリゴ糖摂取は現実的でも効果的でもありません。
商品を売ってナンボの企業による、健康不安を煽るマーケティング販売戦略に流されないようにしてください。
私はこう考えるのです。
ざっくり、「野菜を食べれば善玉菌優位」「肉を食べれば悪玉菌優位」とします。
野菜と肉を交互に食べれば、善玉と悪玉の勢力図はコロコロ入れ替わります。
入れ替わりに関与しているのが日和見菌です。
その日和見菌の中でも、一大勢力であるバクテロイデス菌が最も活躍(暗躍?)しているはず。
ということは、野菜も肉も食べて、勢力図をコロコロ入れ替えさせることが
バクテロイデス菌の活性化に繋がるのではと。
ちなみに、セルくれんずで扱っているマイタケ抽出成分「MDフラクション」は、
多くの会員さんの便秘解消に貢献しています。
だいたい便秘の人は腸内環境が壊滅的で吸収力がダウンし、排便を促す蠕動運動が機能していません。
MDフラクションは、吸収されなくても腸壁にへばりついて腸内細菌に作用することが分かっています。
その時の腸内環境に左右されることなく、悪玉菌の、善玉菌の、そして日和見菌バクテロイデス菌の、
腸全体をパワーアップさせるエサになるのです。
わざわざ、「フラクトオリゴ糖がないと認知症が~」と騒ぐよりも、
『腸内環境を整えたいなら、だまってMDフラクション』で決まりです(・∀・)イイネ!!