赤身肉はがんリスクを上げる
2020/12/08
アメリカ人を対象にした研究結果なので、日本人もそうであると一概には言えませんが。
グラフによると、男女ともに1日に食べる肉の量が多いほど死亡リスクは上がっています。
米ハーバード大学公衆衛生大学院によると、1日に赤身肉を85g以上食べる人は、
ほとんど食べない人に比べてがんによる死亡リスクが10%高かったという結果もありますし、
英オックスフォード大学による、赤身肉を1日あたり50g食べる人は、21gしか食べない人に比べ、
大腸がんリスクが19%上昇するという調査結果もあります。
赤身肉を食べると、腸の悪玉菌が『ニトロソアミン』という強い発がん性物質を生成します。
これによって大腸がんのリスクが高まるのです。
糖質を控え、たんぱく質を多く摂るのに肉を多食している
糖尿病の人は特に注意しなければなりません。
また、焼肉やバーベキューのように肉を直火で高熱調理すると、
発がん性物質である『多環芳香族炭化水素(PAHs)』が発生します。
PAHsは肉を焼いた時の煙にも多く含まれ、煙がついた肉を食べることも問題です。
さらに言うと、加工肉のリスクはより深刻です。
赤身肉や加工肉の摂取は、あらゆる死因による死亡が高まるようだ、
という米ノースウェスタン大学からの報告があります。
そして、鶏肉や魚類では死亡率の上昇は認められなかったそうです。
なお、米南カリフォルニア大学の調査によると、
死亡リスクが高まるのは動物性たんぱく質だけで、植物性たんぱく質では見られないとのこと。
赤身肉だけでも死亡率は高まるのですが、
加工肉は赤身肉よりさらに死亡率が高まります。
使用されている肉の質も分かりませんし、当然添加物も使われています。
ファストフードやジャンクな外食もそうですが、
何が使われているか分からない食べ物は身体に入れないほうが良いに決まっています。
それじゃあ何を食べればいいのか?と分からない人は、
上の表をご覧ください。
非加工赤肉と赤肉の違いがイマイチよく分かりませんが…。
赤身肉から矢印先の食材に切りかえた場合の死亡率の低下が見て取れます。
要するに、
焼肉屋やバーベキューで赤身肉を食べるのはやめて、
自宅で白身肉(魚・鶏)や、
植物性たんぱく質を蒸し料理など煙の出ない調理法で食べるのが極論です。
そうすれば、癌の罹患・死亡リスクは最小限に抑えられるということです。
だからといって、なんやかんや美味しい赤身肉を絶対食べるなというのは酷です。
常日頃から自分の腸内環境を意識しておいて、
バランスを崩したと感じたらリカバリー(回復)すれば良いと考えます。
こういう情報もあるんだということを知って、
医療に依存しない自身の自然治癒力を高めるきっかけになればと幸いです。