埼玉にある水素サロンセルくれんず|健康診断シリーズ④コレステロールの薬
2021/04/05
「医者が飲まない薬、受けない手術」(宝島社)より
以下、抜粋☟
“閉経後の女性での高値は異常ではない”
一般に「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロール値が140㎎/dlになると、
高LDLコレステロール血症と診断され治療の対象となる。
このように基準値が定められているものの、
数値だけを見て一律に投薬するのは間違いだと断じる医師は多い。
総合内科専門医、循環器専門医の池谷敏郎医師は、
「まず、男性と女性は分けて考えるべきです」と語る。
「女性は、女性ホルモンのエストロゲンによって
LDLコレステロールの代謝が円滑におこなわれますから、
本来、数値はあまり高くなりません。
しかし、閉経後は女性ホルモンの働きがなくなるため、
おのずとLDLコレステロール値が上がります。
この場合の高値は病的なものではないので、投薬治療の必要はありません」
一方で、個々の患者を診ずに数値だけを見て薬を出す医師もいると、池谷医師が続ける。
「勉強不足の医師は、検査数値だけを見て『160㎎/dlあるから薬を出しておきましょう』ということになる。
数値だけで判断するのではなく、動脈硬化や遺伝など、
ほかの危険因子を調べたうえで、状況に応じて投薬するのが正しいやり方です」
男性の場合は、コレステロール値と動脈硬化が強く関連するため、
数値が高ければ積極的な治療が必要になるという。
「その場合も、数値が高すぎない限り、まずは生活習慣を改善すべきであり、
薬はそれでも下がらないときの手段とするべきです」(池谷医師)
~中略~
実は「コレステロール値は少し高めでも問題ない」とするドクターは少なくない。
精神科医で高齢者医療に30年にわたり携わってきた和田秀樹医師もその一人だ。
「とくに高齢者ではコレステロール値が低い人よりも高い人のほうが、
自分で買い物に行ける、一定の距離を歩けるといった日常生活が保たれる
というデータがあります。」
また、高齢者に限らず、コレステロールが低すぎるとかえって健康上の問題が起きやすいと和田医師が続ける。
「コレステロールは、うつ病予防にも大切な役割を果たしています。
感情や気分のコントロール、精神の安定にはセロトニンがうまく機能するためには、
血中のコレステロール濃度が一定レベルに保たれていることが必要なのです。
また、コレステロールは細胞膜やホルモンを作る材料でもありますから、
悪者扱いしていると、かえって健康を損なうことになりかねません」
~中略~
生活習慣病の薬では、服用すれば長生きできると証明されている薬がほとんどないのだという。
岡田医師がアドバイスする。
「コレステロールに限らず、中性脂肪にしても血圧にしても、
検査値の異常がなにか一項目だけというケースや、
基準値をわずかに超えているという程度なら、
生活習慣を改めるだけで効果があらわれるはずです。
それが根本的な治療にもつながります。
最初から薬に頼ることはおすすめしません」
以上、抜粋ここまで☝