埼玉にある水素サロンセルくれんず|不定愁訴シリーズ④解熱鎮痛剤|前編
2021/04/14
「医者が飲まない薬、受けない手術」(宝島社)より
以下、抜粋☟
頭痛や歯痛、生理痛などの痛みをやわらげてくれる痛み止めの薬。
体に発生した炎症や発熱を抑える作用もあり、
解熱鎮痛剤という分類で街のドラッグストアで購入できるものもある。
しかし、総合内科専門医の大竹真一郎医師は、
軽い気持ちで頼ってしまいがちな解熱鎮痛剤のさまざまな問題を指摘する。
「解熱鎮痛剤のメリットは痛みや熱を抑えるだけで、根本的な治療にはなりません。
痛いとか苦しいというのは、体が発するアラームのサインですが、
痛み止めはそのアラームを切ってしまう薬です。
見逃してはいけないアラームを切ってしまう恐れもあるので、
安易に頼るのはよくない。
痛み止めを使っても問題ないのは、症状の診断がついていて、
怖い病気でもないということが確認できた場合に限ります。
たとえば、急性腰痛症(ギックリ腰)などですね」
《ロキソニンを飲み続け胃や腎臓にダメージ》
解熱鎮痛剤のなかでも代表的なロキソニンは、
ボルタレンなどとともに非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類される。
痛みを抑える効果が高い一方、副作用の心配もある。
市販薬は、薬剤師しか販売できない第Ⅰ類医薬品に指定されているとはいえ、
「ロキソニンを薬局で買えることには怖さを感じる」
と大竹医師は語る。
「ロキソニンなどの非ステロイド性抗炎症薬は、
痛みや炎症、発熱を起こすプロスタグランジンという物質の合成を阻害することで鎮痛や消炎、解熱をしています。
しかし、プロスタグランジンは胃粘膜の保護や腎機能の維持といった役目も果たしているため、
副作用で胃潰瘍や胃炎、腎不全を起こしやすいのです」
ロキソニンの副作用対策として、
「整形外科などでは一緒にムコスタという胃薬が処方されますが、
残念ながら、効果はほとんどありません」
と大竹医師は言う。
「ムコスタを朝昼晩と飲んでいる状態でロキソニンを服用した場合に、
多少、胃潰瘍が予防できる程度。
一緒に飲むやり方は治療ガイドラインでもすすめていません。
ほかにも、非ステロイド性抗炎症薬は抗生物質との組み合わせで痙攣を助長する場合があり、
薬の飲み合わせに注意が必要です」(大竹医師)
腰やひざの痛みで整形外科に通う高齢者はロキソニンを継続して飲んでいることが多いが、
名郷直樹医師は、
「そういう患者さんで、ある日突然、腎機能が悪くなるということは
稀なケースではありません」と語る。
「副作用である胃潰瘍の出血によって、救急で運ばれるという人も多くいます」(名郷医師)
抜粋ここまで☝
頭痛や生理痛などの際に、とにかく安易にホイホイ使われているのが、ロキソニンではないでしょうか。
いつもこのブログで伝えていますが、
痛みが消えるのは、血流を抑制して冷やしマヒさせているからに他なりません。
例えば、運動中に足首を捻挫した際に、
アイシングで患部をキンキンに感覚がなくなるまで冷やすのに似ています。
それで、感覚がないところにテーピングでガチガチに固めて運動に戻る。
捻挫を、頭痛や生理痛に置き換えてみてください。
ロキソニンで痛覚を消して、休めないからと仕事に戻ることと何の違いもありません。
本来、動けないくらい痛みが強い、ツラいのは『動くな』という身体からのメッセージです。
メッセージを発信するためにプロスタグランジン(や、ブラジキニン)が存在するのに、
解熱鎮痛剤はその情報を遮断してしまうのです。
それでも仕事があるし…と言う人は勝手にしてください。
“身体のメッセージに意識を傾け、動くのがツラいなら休息する”
それを当たり前にできる生きかたこそが健康長寿の秘訣だと思います。