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埼玉にある水素サロンセルくれんず|食事療法|低フォドマップ食は糖質制限の進化版?

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腸の健康を考える新しい概念、「FODMAP」はご存知ですか?

埼玉にある水素サロンセルくれんず|食事療法|低フォドマップ食は糖質制限の進化版?

2021/05/06

 

現在、日本で女性を中心に大変注目されている『腸活』

腸内フローラを改善するための生活や食事法が雑誌で特集され、SNSなどでも盛り上がりを見せています。

この盛り上がり、日本だけなのか?というとそういう訳でもなく、

健康意識先進国のアメリカでは、ここ2,3年で乳酸菌などのサプリメントが大変人気であり、

その流行に日本も追いついてきたといった感じでしょうか。

ここで、海外のSNSをチェックしてみると、

”healthy gut”日本でいう腸活を連想するタグと並んで見られるのが”FODMAP”(フォドマップ)です。

いろいろな食品の写真とともにアップされたSNSの投稿からFODMAPは食品に関する概念であることはわかりますが、果たして?

 

IBSとその治療

FODMAPですが、IBSの治療のための食事療法に関連する概念です。

IBSは、日本語では過敏性腸症候群といい、日本では10人に1人がこの疾患と持つといわれています。

症状は、便秘や下痢、腸内でのガス発生によるお腹の張り、腹痛などですが、

これらの症状が発生するメカニズムについて幾つかの要因は挙げられているものの、

はっきりとした原因はわかっていません

診断基準はありますが、他の病気の症状と似ていることや、はっきりとした治療法がないこともあり、

病院で診断を受けていない患者もたくさんいると考えられています。

海外でも同じように患者がおり、FODMAP食によるIBS症状の改善を世界で始めて提唱し、

研究も行っているMonash大学によると、7人に1人がIBSと言われています。

 

IBSに対する食事療法の考え方

たくさんのIBS患者がいながらもその症状や原因が人それぞれだと考えられる中で、

注目されている食事療法が”低FODMAP”という食事療法です。

IBSの症状を引き起こす原因の食品成分を“FODMAP”とし、

そのFODMAPに含まれる食品成分を摂取しないような食生活を実施します。

”高FODMAP”を避け、”低FODMAP”な食生活をすることによりIBSの症状が改善されることが、

オーストラリアのMonash大学を中心に、

実際に患者と健常者が参加する試験で証明され、論文にもなっています。

それでは、IBSの原因となりうる「FODMAP」とは何を意味するのでしょうか

FODMAPを構成するアルファベットはそれぞれ

  • F(Fermentable):発酵性
  • O(Oligosaccharides):オリゴ糖
  • D(Disaccharides):二糖類
  • M (Monosaccharides):単糖類
  • P (Polyols):ポリオール(多価アルコール、糖アルコール)

を意味します。

具体的には、ラクトース、フルクトース、フルクタン、ポリオール、ガラクタンなどが該当します。

お気づきですか?

これ、全て食物繊維・オリゴ糖・糖質です。

これらには、「発酵性が高い」とか、「低分子」とか「腸内細菌で急速に発酵する」など、幾つかの共通点があります。

IBSの患者には「食物繊維を摂取するように」と指導する場合もあるようですが、

FODMAPの理論からすると、発酵性が高い低分子の食物繊維は逆にIBSの症状を引き起こしかねない、ということになります。

また、「腸活」意識で食物繊維摂取に積極的な方もたくさんいらっしゃいますが、実は自分のお腹に合わせた食物繊維の選択をしないといけなさそうですよね。

例えば、パンは高FODMAP、ご飯は低FODMAPと言われています。

 

低FODMAP食に対応した食品の見分け方

低FODMAPを意識した食生活をする場合、上記のように、

IBSを引き起こす要因となりうる高FODMAPの食品をできるだけ摂取しないようにする必要があります。

自身のIBSと上手く付き合おうと考える方は、

高FODMAPの食品と低FODMAPの食品を判別しなければなりませんが、

上記の成分を避けることは加工食品が溢れるいまの世の中ではなかなか困難です。

加工食品の裏面を見ると、多くの成分が表記されており、ある程度の知識がないと該当成分が入っているかどうかは直ぐにはわかりません。

そこで、Monash大学などは低FODMAPの食品について認証を与える制度をはじめています。

低FODMAPの認証マークが付いている食品であれば、いちいち成分を確かめたりする手間もなく、

安心して低FODMAP食を選べることから、海外では徐々に広がりつつあるようです。

 

例えば、食物繊維素材として、初めてMonash大学の低フォドマップ認定を受けたのが「グアーガム分解物」です。

Monash大学が、発酵性の低分子糖質が少量しか含まれていないことを確認し、昨年認定を行いました。

アメリカやオーストラリアでは、一定基準を満たせば商品にロゴをつけることが可能となっていて、

低FODMAP食物繊維の認知が広がっています。

 

腸内細菌のバランスを整え、腸の働きを良くする為には、「発酵性」だけでなく、

「穏やかに発酵し、急激な変化をしない」ことも重要かもしれませんね。

海外で注目を集めつつある低FODMAP、

健康な腸を意識する商品づくりのコンセプトのいち要素として、考えてみてはいかがでしょうか?

とはいえ、発酵食文化の日本人には無理のあるキツイ糖質制限のような気がするのは否めません。

あくまで数ある食事ある食事療法に関する情報、

「糖質制限の上位互換」として頭の片隅に置いていただければと思います。

 

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