埼玉県の越谷市にある水素サロンセルくれんず|甘いものを食べていれば低血糖症にならないという大間違い
2022/02/10
私たちの身体は、血糖値が1dl中60~160mgに保たれるようにできています。
この血糖値が50以下になる人がいますが、それが低血糖症です。
ある時点から一時間以内に血糖値が50以上下降した場合や、絶食時の血糖値より20以上下降した場合も、低血糖症と診断されます。
低血糖というと、ふつうは糖尿病で血糖値を下げる薬をのんでいたり、
インスリン注射をしている人に現れるということが知られています。
低血糖諸症状としては…
空腹感、あくび、脱力感、頭重感、冷や汗、ふるえ、動悸、けいれん、性格の変化、意識障害などが次々に現れます。
糖尿病患者の低血糖の場合、少量の糖を摂ることですぐに回復します。
そこで低血糖になったら糖を摂ればよい、という考えになってしまいます。
ところが少糖類の摂りすぎでインスリンが過剰分泌され、そのために低血糖を起こす人がいるのです。
これが「食原性の低血糖症」です。
この知識がないと、原因となっている糖をさらに摂らせることで、悪化させてしまうことになります。
身体の動きを順を追って説明すると、
低血糖になると血糖値を上げるため、副腎からアドレナリンというホルモンが放出されます。
これが肝臓を刺激し、グリコーゲンを出させて血糖値を上げます。
このホルモンは“攻撃ホルモン”と呼ばれ、危機的な場面に直面したとき、闘うために心臓を活発にさせ、攻撃性を高めるホルモンです。
このために、低血糖になると攻撃的になるのです。
話は少し逸れますが、血糖値と精神の関係も知っておくべきです。
先述のとおり、低血糖になるとアドレナリンと同時に、ノルアドレナリンも分泌されます。
これらは大脳辺縁系を刺激して、怒り、不安などの情動変化を起こしやすいのです。
攻撃ホルモンのアドレナリンは、怒り、敵意、暴力といった攻撃的な感情を刺激し、
反対にノルアドレナリンは、恐怖感、自殺観念、強迫観念、不安感といった感情を起こします。
ノルアドレナリンは大脳皮質前頭野46野の神経伝達物質となっているので、
低血糖などによりノルアドレナリンの濃度が急上昇すると、
理性的な判断ができなくなり、発作的な感情に支配されてしまいます。
いわゆる“キレる”症状です。
パニック症状も同じメカニズムによって起こると考えられています。
統合失調症の幻覚症状なども低血糖と関係があります。
低血糖時に多く分泌されるアドレナリンが、悪玉活性酸素によって酸化して生成されるアドレノクロムが幻覚を起こす物質です。
ビタミンやミネラルの欠乏も血糖値と関わっているので、人の行動を異常にします。
ビタミンB1が欠乏すると、人はケンカしやすくなることが実験で確かめられています。
カルシウムは“自然の精神安定剤”といわれるくらい、神経に関係があり、神経の異常興奮を抑えるはたらきがあります。
そして次はマグネシウムです。
マグネシウムの欠乏もまた、人を興奮させます。
インスタントや加工肉などの加工食品にふんだんに使われている添加物のリン酸は、カルシウムやマグネシウムを低下させるとされています。
糖尿病を克服した身として、今だから言えるのは、
糖尿病は「ビタミン・ミネラル・アミノ酸で血糖値をコントロールする」べきであるということ。
炭水化物・タンパク質・脂質の古典栄養学をやりくりして血糖コントロールするのは非常に困難です。
真・三大栄養素ともいえるビタミン・ミネラル・アミノ酸が、脳アレルギーが原因の精神疾患まで改善させる可能性があるのです。